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ための国際会議に20回以上参加しました。私達は1998年8月1日までの期限に、改正STCW条約を履行するため、多くの準備作業を終えなければなりません。このため、1995年4月、我が局は「STCW条約作業委員会」を設立し、専門家による研究を行っています。条約を履行するため、船員の管理、訓練、試験、証書等関係法令の改正作業を行っています。
条約の規定に基づき、法規、規則、訓練要綱、試験大綱、健康診断の標準等を策定し、1997年末までに、関係書類をIMOに提出しなければなりません。間もなく1997年になります。私達は現在、一生懸命に準備作業を行っているところなのです。
4つめに紹介するのは、ISM規則の準備作業の状況です。
国際安全管理規則、つまり、ISMCODEは、1998年7月から、客船、高速船、500トン以上のタンカー等に適用されます。中国交通部はこれを大変重要視しており、ISM指導グループ、顧問グループを設立しました。指導グループの長は林玉乃局長です。全国各地の交通主管部門、国際運輸会社、安全監督局及び船級協会にISM準備作業を指示しています。
ISMの主管機関は交通部です。交通部は中国船級協会に対して、ISMに関する審査及び安全管理証書(SMC)の発行の権利を与えています。
交通部安全監督局は船舶のチェック及び証書の発行に責任を負っています。交通部は船会社の安全管理システム(SMS)、適合証明(DOC)の発行に責任を負っており、その具体的なチェック及び発行は安全監督局が実施しています。
私達はこれまでに多くのISMの準備作業をしました。
1995年、「国際安全管理規則」及び国内法を宣伝し、学習しました。1995年6月から1996年6月の間に、船会社は安全管理システムを築き、これには、安全管理の現状の評価及び安全管理システムの文献の作成が含まれます。1996年1月から1997年6月の間に、船会社は内部評価を行い、不適な個所については修正しシステムを完成しました。1997年1月から1998年6月までは外部審査を行い、証書を発行する予定です。
1995年9月21日、交通部は「国際安全管理規則の実施のための指導意見」を発行しました。当該指導意見は、前文、「国際安全管理規則」の基本要求、「国際安全管理規則」実施の重要性、「国際安全管理規則」実施の指導思想、「国際安全管理規則」実施の原則要求及び需要等の6つの部分に分かれており、「国際安全管理規則」に関する問題について詳しく説明し、同規則の実施を推進し、船会社に対して準備作業を行うよう指導しています。
1995年10月、北京でISM実施動員大会を開催し、1998年7月1日前にISMの要求を満足させる必要のある数十の船会社の代表が参加しました。交通部劉松金副部長が会議上、講義を行いました。
1995年12月、港務監督局は北京でISM規則実施推進員訓練を行い、100名近くがこれに参加しました。
今年上半期には、遠洋運輸公司(注:公司とは日本でいう「会社」に相当)と中小航運公司に対して調査研究を行い、大型船公司座談会を開催しました。これによって、随時、国内各船公司の船舶安全管理及びISMの準備作業の現状を把握しています。また、顧問団をシンガポールに派遣し、同国関係当局との間でISM実施の考え方、各種問題の解決方法について意見交換を行いました。
私達は、ISMに関する国外、国内の強制的、提案的規定及び指導指針を発行し、船会社に提供しています。
国内立法にも力を入れており、「安全管理システム審査・承認規則」等の法令を発行し、ISM規則の法制化を実施しました。また、ISM速報を発行し、我が国が実施しているISM規則の各種措置及び関係情

 

 

 

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